こんにちは、ホクガク事務局です!
北海道大学を目指している方の中には、
「国際総合入試ってどんな入試?」
「海外の高校に通っていなくても受験できる?」
「IBを取っていない場合はどうなる?」
「SATやAPを利用して北大を受験できる?」
「一般選抜やフロンティア入試とは何が違う?」
と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
北海道大学の国際総合入試は、グローバル社会を生き抜き、リードする意欲と資質を持った人材を選抜する入試制度です。
令和9(2027)年度は、総合入試文系5名・総合入試理系10名の合計15名を募集します。
大きな特徴は、一般選抜のように大学入学共通テストと北海道大学の個別学力検査を利用するのではなく、
IB(国際バカロレア)またはSAT・ACT・AP Testの成績、自己推薦書・志望理由書、課題論文、面接などによって総合的に選考されることです。
この記事では、令和9年度北海道大学国際総合入試について、出願資格から選抜方法、倍率、対策まで詳しく解説します。
詳しい内容は北海道大学「令和9年度国際総合入試学生募集要項」から
北海道大学の「国際総合入試」とは?

北海道大学は国際総合入試について、国や地域、学問分野を越えたボーダーレスな社会を生き抜き、リードする意欲と資質を持った人材を選抜することを目的としています。
大学で学ぶための基礎学力に加えて、
自ら疑問や課題を見つけること
その課題を解決しようと行動すること
異なる文化や価値観を理解・尊重すること
国際社会で活躍しようとする意欲を持つこと
などが重視されています。
北海道大学は、地球環境問題や食糧資源問題など国境を越えた課題について探究し、異文化を尊重しながらコミュニケーション能力を発揮して活躍する意欲を持つ学生などを、求める学生像の例として挙げています。
国際総合入試の対象者と出願資格
国際総合入試には、日本国内の高等学校を卒業した人・卒業見込みの人も出願できます。令和9年度の募集要項では、海外在住経験や海外留学経験そのものは出願要件とはされていません。
一方で、出願するためには、
IB(国際バカロレア)
または
SAT/ACT+AP Test
など、北海道大学が指定する試験・資格の条件を満たす必要があります。そのため、国際総合入試を検討する際には、まず自分が出願資格を満たしているかを募集要項で確認しましょう。
募集人数は文系5名・理系10名
令和9年度の募集人数は次の通りです。
| 募集区分 | 募集人員 |
|---|---|
| 総合入試文系 | 5名 |
| 総合入試理系 | 10名 |
| 合計 | 15名 |
国際総合入試では、最初から「文学部」「工学部」のように学部を指定して受験するのではなく、
総合入試文系または総合入試理系として出願します。
入学後に学部を決める「総合入試」
国際総合入試では、入学時点では所属学部が決まっていません。
入学後1年間は「総合教育部」に所属し、教養科目や専門分野の基礎となる科目を幅広く学びます。
そのうえで、第1年次終了時に学部を決定します。
文系の主な移行先
文学部・教育学部・法学部・経済学部
理系の主な移行先
理学部・医学部・歯学部・薬学部・工学部・農学部・獣医学部・水産学部
また、人数制限はありますが、文系から理系学部、理系から文系学部へ移行できる制度もあります。
大学入学後に幅広い分野を学びながら、自分の専門分野を検討できることが北海道大学の総合入試の特徴です。
国際総合入試の出願資格を確認しよう

国際総合入試では、高校卒業などの基本的な大学入学資格に加えて、いくつかの要件を満たす必要があります。
まず、令和9年4月1日時点で、大学入学資格を取得してから2年以内であることが求められます。
具体的には、令和7(2025)年4月1日から令和9(2027)年3月31日までの間に出願資格を取得していることが条件となります。
さらに、国際試験等については、
- IBを利用して出願する
- SATまたはACT+AP Testを利用して出願する
のいずれかの条件を満たす必要があります。
IBを利用する場合の条件
国際バカロレアを利用する場合は、
IB Diploma Programmeのフルディプロマを取得している、または令和9年1月までに取得見込みである必要があります。
さらに、文系・理系によって指定されている履修科目があります。
総合入試文系
文系では、
- Group 3「Individuals and societies」から1科目
- またはGroup 5「Mathematics」から1科目
を履修している必要があります。
ただし、数学の「applications and interpretation SL」は対象外です。
また、日本語を母語とする場合はEnglish AまたはEnglish B、日本語を母語としない場合はJapanese Aまたは所定のJapanese Bを履修することが基本となります。
指定された言語科目を履修していない場合でも、条件によってTOEFL、IELTS、TOEIC L&R、英検などの英語資格や、日本語能力試験N1などを利用できる場合があります。
総合入試理系
理系では、
Group 4「Sciences」から2科目を履修する必要があります。
さらに、そのうち1科目は、
- Physics
- Chemistry
- Biology
のいずれかである必要があります。
数学については、
Mathematics「analysis and approaches HL」
が指定されています。
IBの取得状況だけでなく、履修している科目も出願資格に関わります。
理系で国際総合入試を検討している場合は、早い段階で科目条件を確認しておきましょう。
SAT・ACT+AP Testを利用する場合
IBを履修していない場合でも、SATまたはACTとAP Testの成績を利用して出願できます。
文系の場合
文系では、
SATのMath、Reading-Writing and Language
または
ACTのEnglish、Mathematics、Reading、Science
に加えて、AP Testを3科目以上受験する必要があります。
AP Testでは、指定された人文・社会系の科目群から1科目、数学・情報系の科目群から1科目を含める必要があります。
理系の場合
理系でもSATまたはACTに加えて、AP Testを3科目以上受験する必要があります。
APでは、物理・化学・生物・環境科学・コンピュータ科学などの指定科目群から2科目と、
AP Calculus BCを含める必要があります。
SAT・ACT・AP Testを利用する場合は、必要な科目の組み合わせが細かく指定されています。
自分が受験した科目が出願条件を満たしているか、募集要項と照らし合わせて確認することが重要です。
SAT・ACT・AP Testを利用する場合の詳しい出願条件はこちら
国際総合入試では課題論文の提出が必要

国際総合入試では、出願時に課題論文を提出します。
IB履修者の場合は、IBで作成したExtended Essay(EE)の写しを提出します。
一方、SAT・ACT+AP Testを利用して出願する場合は、
自分で興味を持ったテーマについて調査・研究を行い、日本語で5,000~8,000字程度の論文
を作成します。
テーマは、学校の「総合的な探究の時間」で取り組んだ研究や、部活動などで行った調査・研究でも構いません。
さらに、課題論文とあわせて北海道大学指定様式による課題論文の要約も提出します。
課題論文の内容は第2次選考の面接でも問われる
国際総合入試では、提出した課題論文の内容が第2次選考の面接にも関係します。
面接は、IBのExtended Essayまたは北海道大学へ提出した課題論文を含む出願書類の内容をもとに実施されます。
そのため、課題論文を作成する際には、文章としてまとめるだけでなく、
どのような方法で調査・研究したのか
なぜその方法を選んだのか
結果から何が分かったのか
研究にはどのような課題が残ったのか
さらに研究するとしたら何を調べたいのか
といった点について、自分の言葉で説明できるように整理しておくことが重要です。
第1次選考|国際試験の成績と出願書類
国際総合入試は、2段階で選抜されます。
第1次選考では、
- IB・SAT・ACT・AP Testなどの成績評価証明書
- 調査書
- 自己推薦書
- 志望理由書
などをもとに選考されます。
配点は次の通りです。
| 評価項目 | 配点 |
|---|---|
| IB・SAT・ACT・AP Test等の成績 | 60点 |
| 調査書・自己推薦書・志望理由書 | 40点 |
| 合計 | 100点 |
第1次選考では、IB・SAT・ACT・AP Test等の成績が60点を占めます。
そのため、国際試験の成績とともに、探究活動や志望理由を出願書類の中でどのように伝えるかが重要になります。
第2次選考|面接70点・国際試験の成績30点
第1次選考に合格すると、第2次選考として面接が実施されます。
| 評価項目 | 配点 |
|---|---|
| 面接 | 70点 |
| IB・SAT・ACT・AP Test等の成績 | 30点 |
| 合計 | 100点 |
第2次選考では、面接が70%を占めます。
面接では、自己推薦書や志望理由書に加えて、課題論文の内容についても質問されます。
さらに必要に応じて、
- 口頭試問による学力確認
- 日本語能力の確認
- 英語能力の確認
が行われる場合があります。
そのため、志望理由などの回答を準備するだけでなく、
自分の考えについてさらに質問されたときに、根拠とともに説明できる状態にしておくこと
が大切です。
国際総合入試の面接で準備しておきたいこと
北海道大学を志望する理由
北海道大学の教育・研究環境と、自分が大学で取り組みたいことを結びつけて整理しておきましょう。
大学で学びたい分野
高校までの経験や探究活動と、大学で学びたい内容とのつながりを説明できるようにします。
課題論文の研究内容
研究目的、方法、結果、考察、残された課題などを自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
自分の考えとその根拠
結論だけではなく、
「なぜそう考えるのか」まで説明できるようにすることが重要です。
国際総合入試では、
自分で考え、探究してきたことを、自分の言葉で相手に伝える力
が大切になります。
令和9年度 国際総合入試の日程
令和9年度の主な日程は次の通りです。
| 内容 | 日程 |
|---|---|
| インターネット出願登録・検定料支払い | 2026年9月7日(月)10:00~9月17日(木)17:00 |
| 出願書類受付 | 9月14日(月)~9月18日(金)17:00必着 |
| 第1次選考結果発表 | 10月27日(火)16:00予定 |
| 第2次選考 | 11月15日(日) |
| 合格発表 | 12月8日(火)16:00予定 |
| 入学 | 2027年4月 |
IB資格を2027年1月に取得予定の受験生については、第2次選考後に「条件付合格」となり、最終的なIB成績を確認したうえで最終合格が決定される場合があります。
また、インターネット出願登録だけでなく、
9月18日17時までに出願書類が北海道大学へ到着している必要があります。
フロンティア入試などとの併願について
令和9年度の、
- フロンティア入試
- 国際総合入試
- 帰国生徒選抜
- 私費外国人留学生(学部)入試
は試験日が同じため、これらを併願することはできません。
国際総合入試の出願資格を持っている受験生の中には、フロンティア入試なども選択肢になる場合があります。
そのため、
自分のこれまでの学習や活動、得意分野をどの入試方式で最も活かせるか
という視点から受験方式を検討することが大切です。
国際総合入試の倍率
直近の令和8(2026)年度入試では、次の結果となっています。
| 区分 | 募集人員 | 志願者数 | 倍率 | 第1次合格 | 最終合格 |
|---|---|---|---|---|---|
| 文系 | 5名 | 23名 | 4.6倍 | 11名 | 5名 |
| 理系 | 10名 | 33名 | 3.3倍 | 20名 | 10名 |
| 合計 | 15名 | 56名 | 3.7倍 | 31名 | 15名 |
前年の令和7(2025)年度は、文系3.2倍、理系3.1倍、全体3.1倍でした。
令和8年度は、特に文系の志願倍率が4.6倍となっています。
募集人数は文系5名、理系10名と限られているため、国際試験の成績だけでなく、出願書類や課題論文、面接を含めた総合的な準備が必要になります。
国際総合入試と相性の良い受験生
IB・SAT・APなどの成績を強みにできる人
第1次選考では60点、第2次選考でも30点が国際試験等の成績に割り当てられています。
IB・SAT・APなどで学力を示せる受験生は、その成績を選考に活かすことができます。
高校時代に探究活動へ力を入れてきた人
国際総合入試では、課題論文が出願書類となり、第2次選考の面接でもその内容について質問されます。
自分でテーマを設定し、調査・研究した経験を大学での学びにつなげたい受験生にとって、これまでの活動を伝えやすい入試方式です。
入学後に専門分野を検討したい人
国際総合入試では総合入試として入学し、1年間学んだ後に学部へ移行します。
例えば、
「環境問題に関心があり、理学・工学・農学のどの視点から研究するのかを大学で学びながら考えたい」
といったように、関心のあるテーマを持ちながらも、専門分野について幅広く検討したい受験生にも選択肢となります。
国際総合入試で取り組みたい3つの対策
① 国際試験の成績を早めに確保する
国際総合入試では、IB・SAT・ACT・AP Testなどの成績が選考に大きく影響します。
出願書類や面接の準備と並行しながら、まずは出願条件を満たし、国際試験で十分な成績を確保することが重要です。
② 課題論文を自分の言葉で説明できる状態にする
SAT・ACT+AP Testを利用する受験生は、5,000~8,000字程度の課題論文を作成します。
課題論文ではテーマの難しさだけではなく、
- なぜこのテーマを選んだのか
- 何を明らかにしたかったのか
- どのような情報・データを利用したのか
- そこから何を考えたのか
といった研究の過程を整理することが大切です。
③ 書類・課題論文・面接の内容をつなげる
国際総合入試では、自己推薦書、志望理由書、課題論文、面接を通じて受験生の考えや関心が確認されます。
そのため、
高校時代に興味を持ったこと
↓
探究・研究したこと
↓
そこから生まれた問題意識
↓
北海道大学で学びたいこと
↓
将来取り組みたいこと
という流れを整理しておくと、出願書類や面接でも自分の考えを伝えやすくなります。
国際総合入試の受験方式に迷ったらホクガクへ
北海道大学には、一般選抜だけでなく、国際総合入試やフロンティア入試など複数の受験方式があります。
国際総合入試では、IB・SAT・APなどの国際試験の成績に加えて、出願書類・課題論文・面接も評価されます。
そのため、どの入試方式が適しているかは、
- 現在の学力
- IB・SAT・APなどの成績
- 高校時代の探究活動
- 志望する分野
- 一般選抜への準備状況
などによって変わります。
北海道大学受験専門オンライン家庭教師「ホクガク」では、北大を目指す受験生を対象に無料個別相談を実施しています。
「自分は国際総合入試に出願できる?」
「IBの成績をどのように受験に活かせる?」
「課題論文と志望理由をどうつなげればいい?」
「一般選抜・フロンティア入試・国際総合入試のどれを選ぶべき?」
といった段階からご相談いただけます。
現在の成績や出願資格、これまでの活動、志望分野を確認しながら、
北海道大学合格に向けて、どの受験方式を選び、何を優先して準備すべきか
を一緒に整理します。
まとめ|国際総合入試では学力・探究活動・面接を総合的に準備しよう
北海道大学の国際総合入試は、
文系5名・理系10名の合計15名を募集する入試制度です。
出願にはIB、またはSAT・ACT+AP Testなどの条件があります。
第1次選考では国際試験等の成績と出願書類、第2次選考では面接と国際試験等の成績によって総合的に評価されます。
対策を進めるうえでは、
IB・SAT・APなどで学力を示すこと
自分自身の探究を課題論文としてまとめること
研究内容や北海道大学で学びたいことを面接で説明できるようにすること
が重要です。
また、北海道大学が国際総合入試で求めている学生像を理解し、
自分のこれまでの経験と、北大で取り組みたい学びをつなげて整理すること
も意識しましょう。
国際総合入試・一般選抜・フロンティア入試のどの方式で北大を目指すか迷っている方は、ホクガクの個別相談もご活用ください。
参考資料
※この記事は、北海道大学が公表している令和9(2027)年度国際総合入試学生募集要項等をもとに、2026年8月時点の情報をまとめています。出願資格や選抜方法等は変更される場合がありますので、出願の際には必ず北海道大学公式の最新の学生募集要項をご確認ください。