こんにちは、ホクガク事務局です!
北海道大学を目指している高校生の中には、
「北大には推薦入試がある?」
「学校から推薦してもらえば受験できる?」
「評定や高校での活動を活かして北大を受験したい」
「一般選抜以外にも北大を目指せる方法を知りたい」
と考えている方もいるのではないでしょうか。
令和9(2027)年度の北海道大学の学部入試では、
「学校推薦型選抜」という名称の選抜は設けられていません。
一方、高校での活動や自己推薦書、教員による評価、課題論文、面接などを利用して受験生を多面的に評価する入試として、
「フロンティア入試(総合型選抜)」
が実施されています。
そのため、「北海道大学の推薦入試」について調べている方は、まずフロンティア入試の仕組みを確認してみるとよいでしょう。
この記事では、令和9年度の北海道大学について、
- 北海道大学の推薦・総合型選抜の仕組み
- フロンティア入試TypeⅠ・TypeⅡの違い
- 実施する学部・学科
- 出願書類
- 共通テストの利用
- 選抜方法
- 直近の倍率
- 対策を始める際のポイント
を詳しく解説します。
北海道大学「フロンティア入試(総合型選抜)」公式ページはこちら
北海道大学の学部入試に「学校推薦型選抜」はある?

令和9年度の北海道大学公式の学部入試では、主に次のような選抜制度が案内されています。
- 一般選抜
- フロンティア入試(総合型選抜)
- 国際総合入試
- 帰国生徒選抜
- 私費外国人留学生(学部)入試
この中に、「学校推薦型選抜」という名称の入試区分はありません。
一方で、フロンティア入試では高校での活動や教員からの評価、自己推薦書などが選考に利用されます。
高校で取り組んできた活動を評価してもらいたい
志望分野への意欲や適性を活かしたい
一般選抜とは異なる方法でも北大を目指したい
という受験生にとって、フロンティア入試は検討したい選択肢の一つです。
北海道大学のフロンティア入試とは?

フロンティア入試は、北海道大学が実施している総合型選抜です。
北海道大学では、基礎的な学力や技能、思考力・判断力に加えて、主体的に行動する力や新しいことに挑戦する意欲なども重視しています。
フロンティア入試では、こうした能力や資質を、
- 出願書類
- 課題論文・総合問題・適性試験
- 面接・口頭試問
- 大学入学共通テスト
などを通して総合的に評価します。
また、フロンティア入試には、TypeⅠとTypeⅡの2種類があります。
詳しい内容は北海道大学「令和9年度フロンティア入試学生募集要項」から
TypeⅠとTypeⅡの違い
TypeⅠとTypeⅡの主な違いを整理すると、次の通りです。
| 項目 | TypeⅠ | TypeⅡ |
|---|---|---|
| 入試区分 | 総合型選抜 | 総合型選抜 |
| 第1次選考 | 出願書類 | 出願書類 |
| 高校での活動評価 | コンピテンシー評価など | 個人評価書など |
| 第2次選考 | 課題論文・総合問題・面接等 | 数学・理科の適性試験・面接等 |
| 共通テスト | 利用する | 原則として利用しない |
| 主な特徴 | 活動・思考力・適性・学力などを総合評価 | 数学・理科の学力と思考力を重視 |
TypeⅠでは、調査書や自己推薦書などに加え、高校の教員が受験生の活動を評価するコンピテンシー評価が選考に用いられます。
第2次選考では、募集単位によって課題論文・総合問題・面接などが課され、さらに大学入学共通テストの成績も最終合格者の判定に利用されます。
TypeⅡでは、第2次選考で数学・理科を中心とした適性試験と面接等が実施されます。
数学・理科の知識を利用して考え、その過程を説明する力も評価される入試です。
2027年度にTypeⅠを実施する学部・学科
令和9年度のTypeⅠは、次の募集単位で実施されます。
| 学部・学科等 | 募集人員 |
|---|---|
| 理学部 地球惑星科学科 | 5名 |
| 医学部 医学科 | 5名 |
| 医学部 保健学科 看護学専攻 | 7名 |
| 医学部 保健学科 放射線技術科学専攻 | 7名 |
| 医学部 保健学科 検査技術科学専攻 | 5名 |
| 医学部 保健学科 理学療法学専攻 | 4名 |
| 医学部 保健学科 作業療法学専攻 | 3名 |
| 歯学部 | 5名 |
| 工学部 応用理工系学科(応用マテリアル工学コース) | 4名 |
| 工学部 環境社会工学科(社会基盤学コース) | 4名 |
| 獣医学部 | 5名 |
| 水産学部 | 20名 |
| 合計 | 74名 |
令和9年度からは、
獣医学部でも新たにフロンティア入試が実施
されます。
2027年度にTypeⅡを実施する学部・学科
TypeⅡは、理学部・工学部を中心に実施されます。
| 学部・学科等 | 募集人員 |
|---|---|
| 理学部 数学科 | 13名 |
| 理学部 物理学科 | 11名 |
| 理学部 化学科 | 11名 |
| 理学部 生物科学科(高分子機能学専修分野) | 3名 |
| 工学部 応用理工系学科(応用物理工学コース) | 15名 |
| 工学部 機械知能工学科 | 5名 |
| 工学部 環境社会工学科(環境工学コース) | 5名 |
| 合計 | 63名 |
TypeⅡでは、数学・物理・化学などの適性試験が重要になります。
高校数学・理科の基礎学力をしっかり身につけたうえで、知識を利用して考察し、説明できる力を伸ばしておくことが大切です。
学校からの「推薦」は必要?
フロンティア入試は、入試区分としては学校推薦型選抜ではなく総合型選抜です。
ただし、学校の先生に準備してもらう書類があります。
TypeⅠでは、
- 調査書
- 個人評価書
- コンピテンシー評価書
- 自己推薦書
- 諸活動の記録等
などを利用して第1次選考が行われます。
特にコンピテンシー評価では、高校等での活動を、募集単位ごとに設定された評価軸に沿って高校の教員が評価します。
TypeⅡでも、調査書・個人評価書・自己推薦書などが第1次選考に利用されます。
そのため、一般的な学校推薦型選抜とは仕組みが異なりますが、高校の先生との連携が必要になる入試です。
フロンティア入試を検討し始めた段階で、担任や進路指導の先生に早めに相談しておくとよいでしょう。
自己推薦書では何を伝える?
フロンティア入試では、自己推薦書が重要な出願書類の一つです。
高校での活動実績だけを並べるのではなく、
なぜその活動に取り組んだのか
その経験から何を学んだのか
どのような問題意識を持つようになったのか
なぜ北海道大学で学びたいのか
大学でどのようなことに取り組みたいのか
までつなげて整理することが大切です。
フロンティア入試では、北海道大学で学びたいという意思や、主体的に行動する力、新しいことへ挑戦する意欲なども重視されています。
高校時代の経験と、北海道大学で取り組みたい学びを結びつけて考えてみましょう。
TypeⅠでは大学入学共通テストも利用される

TypeⅠでは、第2次選考だけで最終合格が決まるわけではなく、大学入学共通テストの成績も最終合格者の判定に利用されます。
フロンティア入試対策
+
共通テスト対策
を並行して進めることが重要です。
特に北大を第一志望としている場合は、フロンティア入試だけでなく一般選抜も見据えて学習を続けておきましょう。
TypeⅡでは数学・理科の適性試験を実施
TypeⅡの第2次選考では、数学・理科に関する適性試験が実施されます。
北海道大学はTypeⅡについて、
- 基礎的な知識・技能
- 思考力
- 表現力
などを評価します。
令和8年度のTypeⅡ適性試験でも、数学・物理・化学について、高校で学習する内容を土台としながら、考え方や理由まで問う問題が出題されています。
北海道大学では、過去問題や正解・解答例、出題意図等も公式に公開しています。
令和9年度フロンティア入試の日程
令和9年度の主な日程は次の通りです。
| 内容 | 日程 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年9月9日~9月15日 |
| 第1次選考結果発表 | 2026年10月27日 |
| 第2次選考 | 2026年11月15日 |
| TypeⅡ 最終合格発表 | 2026年12月8日 |
| TypeⅠ 大学入学共通テスト | 2027年1月16日・17日 |
| TypeⅠ 最終合格発表 | 2027年2月9日 |
令和9年度のフロンティア入試は、9月中旬には出願が締め切られます。
自己推薦書や学校に準備してもらう書類もあるため、余裕を持って準備を進めておきましょう。
直近のフロンティア入試の倍率
令和8(2026)年度フロンティア入試では、全体で
募集135名に対して317名が志願し、志願倍率は2.3倍
でした。
| 区分 | 募集人員 | 志願者数 | 志願倍率 |
|---|---|---|---|
| TypeⅠ | 69名 | 127名 | 1.8倍 |
| TypeⅡ | 66名 | 190名 | 2.9倍 |
| 合計 | 135名 | 317名 | 2.3倍 |
募集単位によって倍率には差があります。
| 区分・募集単位 | 令和8年度志願倍率 |
|---|---|
| TypeⅠ 理学部 地球惑星科学科 | 3.4倍 |
| TypeⅠ 工学部 応用マテリアル工学コース | 3.0倍 |
| TypeⅡ 理学部 数学科 | 3.8倍 |
| TypeⅡ 工学部 機械知能工学科 | 4.2倍 |
| TypeⅡ 工学部 環境工学コース | 4.6倍 |
倍率だけで受験方式を判断するのではなく、自分の経験・学力・志望分野と選抜内容の相性を確認することが重要です。
一般選抜とフロンティア入試の違い
| 項目 | 一般選抜 | フロンティア入試 |
|---|---|---|
| 選抜区分 | 一般選抜 | 総合型選抜 |
| 主な評価 | 共通テスト・個別学力検査 | 書類・課題論文・適性試験・面接等 |
| 高校での活動 | 調査書等を利用 | 選考で具体的に評価 |
| 自己推薦書 | 原則なし | あり |
| 面接 | 一部学部 | 多くの募集単位で実施 |
| 共通テスト | 利用 | TypeⅠで利用 |
| 数学・理科の学力試験 | 学部に応じて実施 | TypeⅡで適性試験 |
フロンティア入試を検討する際も、一般選抜と完全に切り離して考える必要はありません。
北大を第一志望とする場合には、
一般選抜で必要な基礎学力を伸ばしながら、フロンティア入試の書類・面接・適性試験対策を並行する
ことが大切です。
フロンティア入試を検討するときに確認したい4つのポイント
① 志望学部で実施されているか確認する
フロンティア入試は、北海道大学のすべての学部・学科で実施されているわけではありません。
まずは自分の志望する募集単位が、
- TypeⅠなのか
- TypeⅡなのか
- フロンティア入試を実施しているのか
を確認しましょう。
② 出願資格・要件を確認する
募集単位によって、卒業年度や履修科目などの要件が異なります。
必ず募集要項の「出願資格及び要件」まで確認することが大切です。
③ 学校の先生へ早めに相談する
特にTypeⅠでは、コンピテンシー評価など学校側で準備する内容があります。
出願直前ではなく、フロンティア入試を検討している段階から学校の先生へ相談しておきましょう。
④ 一般選抜の勉強も並行する
フロンティア入試でも学力は重要です。
TypeⅠでは共通テスト、TypeⅡでは数学・理科の適性試験があります。
また、フロンティア入試の結果によっては一般選抜へ進むことも考えられます。
総合型選抜の準備と一般選抜の学習をどのような割合で進めるのか
まで考えて、学習計画を立てましょう。
北海道大学の推薦・総合型選抜について迷ったらホクガクへ
北海道大学には、「学校推薦型選抜」という名称の学部入試はありませんが、高校での活動や志望分野への意欲、思考力、学力などを多面的に評価する
フロンティア入試(総合型選抜)
があります。
一方で、
「自分の学部はフロンティア入試を受けられる?」
「TypeⅠとTypeⅡのどちらになる?」
「自分の活動をどのように自己推薦書にまとめればいい?」
「課題論文や面接はどのように対策すればいい?」
「一般選抜とフロンティア入試をどう両立すればいい?」
など、受験生によって確認すべき内容は異なります。
北海道大学受験専門オンライン家庭教師「ホクガク」では、北大を目指す高校生・受験生を対象に無料個別相談を実施しています。
現在の成績、志望学部、高校で取り組んできた活動、一般選抜の学習状況などを確認しながら、
自分に合った北大の受験方式と、これから取り組むべき対策を一緒に整理します。
まとめ|北海道大学の推薦を検討するならフロンティア入試を確認しよう
令和9年度の北海道大学の学部入試では、
「学校推薦型選抜」という名称の選抜は設けられていません。
一方で、一般選抜以外の選択肢として、
フロンティア入試(総合型選抜)
が実施されています。
TypeⅠ
高校での活動・自己推薦書・課題論文・総合問題・面接・共通テスト等を利用
TypeⅡ
自己推薦書等に加え、数学・理科の適性試験・面接等を利用
直近の令和8年度では、フロンティア入試全体の志願倍率は2.3倍でしたが、募集単位によって倍率や選抜方法は異なります。
まずは、自分の志望する学部・学科について、
- 実施の有無
- TypeⅠ・TypeⅡ
- 出願資格
- 必要な書類
- 第2次選考の内容
- 共通テストの利用
を確認しましょう。
そのうえで、一般選抜の学習と並行しながら、自己推薦書や面接、課題論文・適性試験などの準備を進めていくことが大切です。
参考資料
※この記事は、北海道大学が公表している令和9(2027)年度フロンティア入試学生募集要項、北海道大学公式入学案内、令和8年度フロンティア入試の実施情報等をもとに、2026年8月時点の情報をまとめています。出願資格や選抜方法は変更される場合がありますので、出願の際には必ず北海道大学公式の最新の募集要項をご確認ください。