こんにちは、ホクガク事務局です!
北海道大学の推薦入試を考えている高校生の中には、「北大の推薦入試では、どのような面接が行われる?」「志望理由以外に何を聞かれるの?」「口頭試問では、どのくらいの学力が必要?」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
北大のフロンティア入試では、提出書類だけでなく、面接や口頭試問、適性試験などを通して、受験生の意欲・適性・思考力が多面的に評価されます。
※この記事は、北海道大学が公表した令和9年度フロンティア入試学生募集要項をもとに作成しています。実際に出願する際は、必ず最新の募集要項を確認してください。
この記事では、北大の推薦入試における面接の位置づけや、想定される質問、学部・学科ごとの違い、効果的な練習方法について解説します。
北海道大学に「推薦入試」はある?

受験生の間では「北大の推薦入試」と呼ばれることがありますが、北海道大学で実施されているのは、正式には「フロンティア入試(総合型選抜)」です。
フロンティア入試は、学力を含めた多様な個性・能力・資質・適性・目的意識や意欲を、提出書類、課題論文、面接などによって総合的に評価する入試です。制度や最新情報は、北海道大学「フロンティア入試(総合型選抜)」公式ページで確認できます。
令和9年度のフロンティア入試は、出願書類や選抜方法の違いによって、TypeⅠとTypeⅡに分けて実施されます。
| 区分 | 第一次選考 | 第二次選考 | 共通テスト |
|---|---|---|---|
| TypeⅠ | 調査書、自己推薦書、コンピテンシー評価書など | 課題論文、総合問題、面接・口頭試問等 | 利用する |
| TypeⅡ | 調査書、個人評価書、自己推薦書など | 数学・理科の適性試験、面接・口頭試問等 | 原則として利用しない |
詳しい出願資格、選抜方法、配点は、令和9年度フロンティア入試学生募集要項(公式PDF)を確認してください。
北海道大学のフロンティア入試では面接が行われる
令和9年度フロンティア入試では、TypeⅠ・TypeⅡともに、第二次選考で面接または口頭試問等が行われます。
令和9年度の第二次選考日は、令和8(2026)年11月15日です。TypeⅠでは、第二次選考の結果発表後、大学入学共通テストの指定科目を受験し、その成績を含めて最終合格者が決定されます。一方、TypeⅡは第二次選考の結果によって12月に最終合格者が発表されます。日程の詳細は、令和9年度フロンティア入試学生募集要項で確認できます。
ただし、面接の評価項目や配点、課される試験は、学部・学科によって異なります。「面接対策として志望理由を暗記すればよい」と考えるのではなく、志望する募集単位の選抜方法を確認することが重要です。
フロンティア入試TypeⅠとは?
TypeⅠは、高校生活における活動や、そこから身につけた能力・姿勢も含めて評価する入試です。
第一次選考では、募集単位によって次のような書類が利用されます。
- 調査書
- 個人評価書
- コンピテンシー評価書
- 自己推薦書
- 諸活動の記録
コンピテンシー評価では、高校での多様な活動について、募集単位が定める評価軸に沿って高校の教員が評価します。
第二次選考では、課題論文や総合問題、面接・口頭試問などが行われます。そのため、活動実績を並べるだけではなく、「どのような問題意識を持ち、どのように行動し、その経験から何を学んだのか」を説明できなければなりません。
令和9年度は、理学部地球惑星科学科、医学部、歯学部、工学部の一部、獣医学部、水産学部でTypeⅠが実施され、募集人員は合計74名です。獣医学部では、令和9年度から新たにフロンティア入試が実施されます。実施学部・学科と募集人員は、公式の学生募集要項に掲載されています。
フロンティア入試TypeⅡとは?
TypeⅡは、数学や理科に関する基礎学力に加えて、思考力や表現力を評価する入試です。
第一次選考では、調査書、個人評価書、自己推薦書などが使用されます。第二次選考では、各募集単位が指定する数学・理科の適性試験と、面接・口頭試問などが課されます。
令和9年度にTypeⅡを実施するのは、次の学科・コースです。
令和9年度のTypeⅡの募集人員は、合計63名です。学科・コース別の募集人員は、令和9年度フロンティア入試学生募集要項を確認してください。
TypeⅡの面接では、志望理由だけでなく、適性試験の解答内容や数学・理科の知識について質問される可能性があります。活動実績を中心に準備するだけでは不十分です。高校で学習する数学・理科の内容を理解し、自分の考え方を言葉で説明する練習が必要です。
北大の推薦面接で評価されること

評価項目は学部・学科によって異なりますが、募集要項では、面接を通して次のような力を問うことが示されています。
- 北大で学ぼうとする意欲
- 志望分野に対する目的意識
- 学部・学科への適性
- 論理的思考力
- 表現力・コミュニケーション能力
- 主体性や実行力
- 高校までに身につけた基礎学力
例えば、理学部地球惑星科学科のTypeⅠでは、面接で「意欲・目的意識・論理的思考力」を問うと明記されています。同学科の面接は25点で、総合問題は75点です。さらに、指定された共通テスト600点満点のうち、合計450点程度に達していることが最終合格者判定の目安とされています。詳細は、公式の学生募集要項をご確認ください。
北大の面接で聞かれやすい質問
実際の質問は学部・学科や受験生の提出書類によって変わりますが、次の内容は必ず準備しておきましょう。
なぜ北海道大学を志望したのですか
志望理由は、面接で特に重要な質問です。「有名な大学だから」「旧帝大だから」「自然が豊かだから」という説明だけでは、北大でなければならない理由が伝わりません。
次の内容を具体的につなげて説明しましょう。
- 自分が関心を持っている課題や学問
- その関心を持ったきっかけ
- 北大で学びたい研究分野
- 関心のある授業・研究室・教育環境
- 卒業後に取り組みたいこと
大学のウェブサイトに書かれている内容をそのまま話すのではなく、自分の経験や将来像と結びつけることが大切です。
なぜその学部・学科を選んだのですか
「理科が好きだから」「医療に興味があるから」といった抽象的な回答では、目的意識を十分に示せません。同じ分野を学べる他学部や他大学がある中で、なぜその学部・学科を選んだのかを説明しましょう。
学科名から抱いたイメージだけで回答せず、入学後のカリキュラムや研究内容まで確認しておく必要があります。
高校時代に力を入れたことは何ですか
活動の規模や受賞歴だけが評価されるわけではありません。面接官が知りたいのは、活動の中で受験生がどのように考え、行動したかです。
回答するときは、次の順番で整理すると伝わりやすくなります。
- どのような課題や目標があったか
- 自分がどのような役割を担ったか
- どのように考えて行動したか
- どのような結果になったか
- その経験から何を学んだか
グループ活動について話す場合は、「私たちは頑張りました」だけで終わらず、自分自身の判断や行動を明確にしてください。
自己推薦書の内容について説明してください
北大の面接では、提出書類をもとに質問される可能性があります。自己推薦書に書いた活動について、実際にどのような役割を担当したのか、なぜその方法を選んだのか、失敗したときにどう対応したのかなど、詳しく説明できるようにしましょう。
面接で目立つ内容にしようとして、実際よりも大きく表現するのは避けてください。追加質問を受けたときに説明できず、回答の一貫性が失われる可能性があります。
入学後に何を学びたいですか
「○○を研究したい」と研究テーマを述べるだけでなく、その前提として何を学ぶ必要があるかまで考えておきましょう。
高校生の段階で研究内容を完全に決める必要はありません。しかし、自分の関心分野と学部・学科の教育内容がどのようにつながっているかは説明できるようにしてください。
将来どのように社会へ貢献したいですか
将来の職業が完全に決まっていなくても問題ありません。大切なのは、北大で学ぶ内容を将来どのような課題に生かしたいのか、自分なりの方向性を示すことです。
「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」だけで終わらず、どのような人や課題を対象に、どのような方法で貢献したいのかを具体化しましょう。
口頭試問では何を聞かれる?

面接に「口頭試問」が含まれる場合は、志望理由を答えるだけではありません。数学や理科の問題について、その場で考え方を説明したり、面接官からの追加質問に答えたりする可能性があります。
口頭試問では、最終的な答えだけでなく、次の点が見られると想定されます。
- 問題の条件を正確に理解できるか
- 必要な知識を使って考えられるか
- 考えた過程を順序立てて説明できるか
- 指摘を受けて考えを修正できるか
- 分からないことを曖昧にせず伝えられるか
分からない問題が出たときに、黙り込んだり、根拠のない答えを言ったりするのは避けましょう。「ここまでは分かります」「この条件から○○だと考えました」「次に△△を確認したいです」のように、現在の思考を言葉にすることが重要です。
自己推薦書と面接の回答は一致させよう
面接対策を始めると、印象のよい回答を新しく作ろうとする受験生がいます。しかし、提出書類と面接で話す内容が大きく異なると、「なぜ自己推薦書には書いていないのか」「どちらが本当の志望理由なのか」と疑問を持たれる可能性があります。
自己推薦書を作成するときから、面接で質問されることを想定しましょう。特に、次の項目は説明を統一しておく必要があります。
- 志望理由
- 学部・学科を選んだ理由
- 高校時代の活動
- 活動における自分の役割
- 活動から得た学び
- 入学後に学びたいこと
- 将来の目標
ただし、書類の文章を丸暗記して読み上げる必要はありません。自己推薦書の内容を、自分の言葉で自然に説明できる状態を目指してください。
北大の推薦面接で避けたい回答
回答を丸暗記する
回答を一字一句暗記すると、質問の表現が少し変わっただけで答えられなくなることがあります。また、暗記した文章を読むような話し方になり、面接官との会話が成立しにくくなります。文章ではなく、回答に含める要点を覚えましょう。
結論を言わずに長く話す
質問された内容に対する結論を最初に伝え、その後に理由や具体例を説明することが大切です。目安として、最初の回答は30秒から1分程度にまとめ、追加質問を受けたら詳しく説明しましょう。
北大や学部について調べていない
大学の基本理念、学部・学科のカリキュラム、研究分野、求める学生像は必ず確認してください。学科で学べない内容を「研究したい」と話すと、志望校研究が不十分だと判断される可能性があります。
実績だけをアピールする
大会での入賞や資格取得は重要な経験ですが、実績の大きさだけで合格が決まるわけではありません。取り組みの過程で考えたこと、直面した課題、改善のために行動したことまで説明しましょう。
分からないことをごまかす
口頭試問で知識を問われたとき、分からない内容を知っているように答えるのは危険です。分からない場合でも、関連する知識や考えられる範囲を示すことで、思考力や誠実な姿勢を伝えられます。
北大の推薦面接はいつから対策する?
面接練習は、遅くとも出願書類を作り始める時期から進めましょう。ただし、面接だけを切り離して練習するのではなく、自己推薦書の作成、大学研究、適性試験・課題論文対策と並行して準備する必要があります。
出願3~6か月前
- 志望学部・学科の教育内容を調べる
- アドミッション・ポリシーを確認する
- 高校での活動を振り返る
- 志望理由と将来像を整理する
- 出願要件や必要資格を確認する
出願1~3か月前
- 自己推薦書を完成させる
- 提出書類から想定質問を作る
- 数学・理科の基礎を復習する
- 課題論文や適性試験の演習を進める
- 自分の研究関心に関する基礎知識を確認する
面接直前
- 複数の先生と模擬面接を行う
- 追加質問に答える練習をする
- 回答時間や話す速さを確認する
- 自己推薦書をもう一度読み直す
- 最近の関連ニュースや研究動向を確認する
面接練習は、回数を重ねるだけでは不十分です。毎回、回答が抽象的だった部分、根拠が不足していた部分、質問と回答がずれていた部分を記録し、次の練習で改善しましょう。
面接対策と一般選抜の勉強を両立しよう
フロンティア入試を受験する場合でも、一般選抜に向けた勉強を止めないようにしましょう。
TypeⅠでは大学入学共通テストの成績が最終合格者の判定に利用されます。また、フロンティア入試は募集人員が限られており、出願しても必ず合格できるわけではありません。
推薦対策と一般選抜対策を別々に考えるのではなく、1週間の学習計画の中に両方を組み込みましょう。
北海道大学の推薦面接は学部・学科別の対策が必要

北海道大学のフロンティア入試では、面接を通して志望意欲や目的意識、適性、論理的思考力などが評価されます。ただし、学部・学科によって選抜方法は大きく異なります。
TypeⅠでは、高校での活動や自己推薦書、課題論文・総合問題とのつながりが重要です。TypeⅡでは、それに加えて数学・理科の基礎学力や、考え方を説明する力が求められます。
北大の推薦面接を突破するためには、想定質問への回答を暗記するのではなく、次の内容を一貫して説明できるようにすることが大切です。
- なぜ北大なのか
- なぜその学部・学科なのか
- 高校時代に何を考えて行動したのか
- 北大で何を学びたいのか
- 学んだことを将来どのように生かしたいのか
北大の推薦・面接対策に不安がある方へ
北海道大学のフロンティア入試は、募集単位によって提出書類、面接の評価項目、適性試験、課題論文、共通テストの条件が異なります。そのため、一般的な面接練習だけではなく、志望する学部・学科に合わせた対策が必要です。
ホクガクでは、北海道大学を目指す受験生に向けて、自己推薦書の添削、想定質問の作成、模擬面接、口頭試問、一般選抜との両立を含めた学習計画についてご相談を受け付けています。
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